ubuntuにzoomクライアントを入れてみた。

ubuntuでもzoomが使えるようなので、ubuntu18.04 LTS にzoomクライアントをインストールしてみました。まずはzoomのダウンロードページに行きます。

zoomのダウンロードセンター

僕のPCではLinuxタイプには「Ubuntu」を、OSアーキテクチャには「64ビット」を、バージョンには「14.04+」を選択しました。ダウンロードボタンの右隣に小さく薄い字でバージョンが示されていますが、2020/7/11時点では「バージョン5.1.422789.0705」となっています。

ダウンロードボタンを押下するとhomeディレクトリのダウンロード配下にパッケージがダウンロードされるので確認してみます。


$ pwd
/home/khst/ダウンロード
$ ls -l
合計 40960
-rw-rw-r-- 1 khst khst 41940564  7月 11 00:03 zoom_amd64.deb
$ 

このzoomクライアントのパッケージを「apt install ./zoom_amd64.deb」でインストールします(rootにsuするか、sudoコマンドを使用します)。以下がインストールした際のログです。


# apt install ./zoom_amd64.deb
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています                
状態情報を読み取っています... 完了
注意、'./zoom_amd64.deb' の代わりに 'zoom' を選択します
以下の追加パッケージがインストールされます:
  libxcb-xtest0
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  libxcb-xtest0 zoom
アップグレード: 0 個、新規インストール: 2 個、削除: 0 個、保留: 14 個。
41.9 MB 中 4,820 B のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 157 MB のディスク容量が消費されます。
続行しますか? [Y/n] Y
取得:1 /home/khst/ダウンロード/zoom_amd64.deb zoom amd64 5.1.422789.0705 [41.9 MB]
取得:2 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu bionic-updates/main amd64 libxcb-xtest0 amd64 1.13-2~ubuntu18.04 [4,820 B]
4,820 B を 2秒 で取得しました (2,205 B/s)                          
以前に未選択のパッケージ libxcb-xtest0:amd64 を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 168236 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../libxcb-xtest0_1.13-2~ubuntu18.04_amd64.deb を展開する準備をしています ...
libxcb-xtest0:amd64 (1.13-2~ubuntu18.04) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ zoom を選択しています。
.../zoom_amd64.deb を展開する準備をしています ...
zoom (5.1.422789.0705) を展開しています...
libxcb-xtest0:amd64 (1.13-2~ubuntu18.04) を設定しています ...
zoom (5.1.422789.0705) を設定しています ...
run post install script, action is configure...
desktop-file-utils (0.23-1ubuntu3.18.04.2) のトリガを処理しています ...
libc-bin (2.27-3ubuntu1.2) のトリガを処理しています ...
shared-mime-info (1.9-2) のトリガを処理しています ...
gnome-menus (3.13.3-11ubuntu1.1) のトリガを処理しています ...
mime-support (3.60ubuntu1) のトリガを処理しています ...

インストールしたパッケージを確認してみます。


# dpkg -l | grep zoom
ii  zoom                                       5.1.422789.0705                                  amd64        Zoom, #1 Video Conferencing and Web Conferencing Service 

デスクトップのアクティビティを見てみると、zoomのアイコンが出来ているのがわかります。

zoomのアイコンをクリックして以下の画面が立ち上がればzoomクライアントはインストールできています。

ubuntuでzoomミーティングに参加しましたが問題なかったです。

ちなみに、初期設定だとメニューやボタンの表示が英語になっているので、日本語にするにはzoomのサポートページを参照ください。初期設定のままでも参加者の名前は日本語表示されるので日本語が使えないわけではないです。

[2023/05/27 追記]
久しぶりにubuntuのZOOMを使ってみたら、使えなくなっていました。バージョンが古いらしいです。ダウンロードサイトから新しいdebファイルをダウンロードして、アップグレードをしました。

# apt upgrade ./zoom_amd64.deb

アップグレード後のパッケージのバージョンです。


# dpkg -l | grep zoom
ii  zoom                                       5.14.7.2928                         amd64        Zoom Cloud Meetings

アップグレード前が 5.1.422789.0705 だったから、結構変わっていました。また、アップグレード後のZOOMのアイコンも変わっていました。

アップグレード後は、ZOOMミーティングに参加できるようになりました。

なおZOOMの日本語化ですが、ZOOMを起動して右上のZOOMアイコンから変更できます。

ubuntuからwindowsの共有フォルダにアクセスする。

ubuntuからwindows10の共有フォルダにアクセスしてみます。アクセスの仕方はファイルアプリを使う方法とマウントコマンドを使う方法です。windowsの共有フォルダは設定済みです。

最初にubuntu側の環境ですが以下のパッケージがインストールされています。

$ dpkg -l | grep smb
ii libsmbclient
ii libsmbios-c2
$
$ dpkg -l | grep samba
ii samba-libs
$
$ dpkg -l | grep cifs
$
(詳細は以下)

libsmbclientは入っていますが、samba-client、および、cifs-utilsは入れていません。なお、libsmbclientがインストールされた時に以下のものもインストールされたようです。

$ dpkg -l | grep 2:4.7.6+dfsg
ii libsmbclient
ii libwbclient0
ii samba-libs
(詳細は以下)

まずファイルアプリを使う方法です。

ファイルアプリを開いて「他の場所」を選択すると下部に「サーバーへ接続」が表示されるのでwindows10の共有フォルダの場所を「smb://windowsのIPアドレス/共有フォルダ名」のように指定して「接続」ボタンを押下します。

すると、ユーザー名、ドメイン、パスワードを入力する画面が表示されるのでアカウント情報を入力します。

共有フォルダに接続できるとファイルアプリの左側にwindows10の共有フォルダが表示されます(赤枠)。共有の解除をするには隣の矢印(青枠)をクリックすると解除されます。

次にマウントコマンドを使ってwindows10の共有フォルダにアクセスします。

ubuntuに共有フォルダをマウントするディレクトリを作成します。ここでは、/home/user/work/mnt にマウントするようにします。マウントコマンドでは「-o」オプションを使うのですが、このオプションはroot権限がないと使えないため作業はrootユーザーで行います。

rootユーザーにスイッチした後に以下のコマンドを実行します。


# mount -t cifs -o username=<ユーザー名>,password=<パスワード> //windowsのIPアドレス/共有フォルダ名 /マウント先のディレクトリ

気をつけないといけないのは「username=<ユーザー名>,password=<パスワード>」は1つの引数のようで、ユーザー名とパスワードの間のカンマ「,」の後ろにスペースを入れてはいけません。あと、わかりづらいですが「//windowsのIPアドレス/共有フォルダ名」と「/マウント先のディレクトリ」は別々の引数です。

実際にはこんな感じです。


# mount -t cifs -o username=user,password=XXXX //192.168.0.3/jake /home/user/work/mnt

ファイルアプリでアクセスしたときはドメインに「WORKGROUP」を入力しなければならなかったのですが、マウントコマンドのときはドメイン情報は入力しなくても大丈夫でした(ユーザー名とパスワードは必要です)。

ファイルアプリでマウントしたディレクトリ(/home/user/work/mnt)を見てみます。

mntディレクトリのアイコンが普通のものと違うようです。コンセントの差込口みたいなものが表示されています。

マウントの解除は一般ユーザーでは行なえません。ファイルアプリから矢印(上の青枠)をクリックしてもエラーになってしまいます。マウントを解除するにはrootユーザーで以下のコマンドを実行します。

# umount -a -t cifs

これでマウントが解除されます。