Wiresharkをubuntuにインストール後のpermissionエラーの対応方法

Wiresharkをubuntu20.04にインストールして画面を立ち上げると、エラーメッセージが表示されました。Wiresharkのバージョンは3.2.3です。

メッセージをを読むと、以下のコマンドを実行するよう言っているようです。

$ sudo dpkg-reconfigure wireshark-common
$ sudo usermod -a -G wireshark {your username}

なので、やってみます。

1つ目のコマンド「dpkg-reconfigure」を実行すると、このような画面が表示されます。「はい」のほうを選択してリターンキーを押下します。

すぐに終わります。これを実行することで「wireshark」ユーザーが新たに作成されるようです。

2つ目のコマンド「usermod」を実行します。{your username} となっているところにはログインしているユーザーを指定します。これもすぐに終わります。wiresharkグループにログインユーザーが追加されます。

idコマンドで確認すると、一番最後に「133(wireshark)」が追加されていることがわかります。


$ id tak
uid=1000(tak) gid=1000(tak) groups=1000(tak),4(adm),24(cdrom),27(sudo),30(dip),46(plugdev),120(lpadmin),131(lxd),132(sambashare),133(wireshark)

これでWiresharkを再起動すれば大丈夫のはず!と思っていたのですが、Wiresharkを再起動させると、またメッセージが表示されました。

メッセージを閉じてWiresharkの画面をよくよく見ると、PCのインターフェイスが表示されていません。

どうやらWiresharkの再起動だけではだめで、一度ログアウトしてログインし直す必要があるようです。なので、ログインし直してWiresharkを立ち上げると・・・

インターフェイスが表示されました!

左上のサメの背びれのマーク(赤枠)をクリックすると、キャプチャを始められます。

WordPressの「PHPの更新を推奨」を対応してみた。

WordPressを使っていて、あるときからダッシュボードに「PHPの更新の推奨」が表示されるようになりました。WordPressはローカルPC(ubuntu18.04)にインストールしていて、Nginx+PHP7.2で動かしていました。WordPressがPHP7.2をサポートしなくなったため表示されるようになったようです。

その後、ubuntuを20.04にアップグレードしてPHPも7.4にしたのですが、この表示が消えない。PHPパッケージで何か足りないものがあるのかと思い確認してみました。

7.2と7.4のパッケージを比較すると、php7.2-fpmはあるけどphp7.4-fpmがないことに気づきました。そういえば、NginxではPHPとのデータのやりとりにはphp-fpmが必要で、php7.2-fpmを入れていたのを思い出しました。たぶん、今はこのような感じなのでしょう。

Nginxから見るとphp7.2-fpmは変わっていないため、PHPのバージョンを7.2と認識していたのだと思います。

ということで、php7.4-fpmをインストールします。

$ sudo apt install php7.4-fpm

インストールが出来たら /run/php 配下のphp-fpmのソケットを確認します。

php-fpm.sockのシンボリックリンクがあります。これがどこへのリンクか見てみます。

$ update-alternatives --display php-fpm.sock

/run/php/php7.4-fpm.sock のほうを指しているようです。

あとはNignxの設定ファイルを修正します。通常は /etc/nginx/nginx.conf ですが、個別の設定ファイルが /etc/nginx/conf.d 配下にある場合もあります。

設定ファイルに fastcgi_pass ディレクティブがあるはずなので、それを以下のようにします。

fastcgi_pass unix:/run/php/php-fpm.sock;

Nginxを再起動します。WordPressのダッシュボードを確認すると「PHPの更新の推奨」の表示は消えていました。