ubuntu24.04LTSにWordPressをインストールしてみた。

ubuntu 24.04 LTS にWordPressをインストールする方法です。ubuntuには Nginx、MySQL8.4、PHP7.4がインストールされています。付属のPHPモジュール(php7.4-fpm、php7.4-mysql)もインストール済みです。今回インストールするWordPressのバージョンは 6.7.2 です。作業はrootユーザーで行います。

WordPressファイルの取得

WordPressのサイトからファイルをダウンロードします。自分でダウンロードしてインストールのほうにあるWordPressをダウンロードをクリックします。

ダウンロードしたファイルは wordpress-6.7.2-ja.zip というファイル名です。

wordpressフォルダの配置

WordPressを配置するディレクトリを決めます。今回は /var/www/html 配下にします。ダウンロードしたファイルを /var/www/html 配下に持っていき解凍をします。

# unzip wordpress-6.7.2-ja.zip

解凍をすると wordpress というフォルダが出来ます。zipファイルは不要なので削除をしておきます。

Nginxの起動ユーザーがwordpressファイルを参照できるように所有者を変更します。Nginxの起動ユーザーは環境により異なると思いますが、僕の場合は www-data としているため www-data に変更します。

# chown -R www-data:www-data wordpress

MySQLの設定

MySQLに接続して、WordPress用のデータベースとユーザーを作成します。MySQLのrootユーザーでログインをしてください。

# mysql -u root -p
Enter password:
 :

MySQLにログインをするとプロンプトが mysql> になります。

WordPress用のデータベースを作成します。データベース名は wordpress です。

mysql> create database wordpress;

WordPress用のユーザーを作成し、パスワードを設定します。ユーザー名は wpuser で、パスワードは wpword です。

mysql> create user 'wpuser' identified by 'wpword';

wpuser がデータベースを操作できるようにします。

mysql> grant all on wordpress.* to 'wpuser';

MySQLの準備は完了ですので、ログアウトします。

mysql> exit
Bye

wp-config.phpの作成

wordpress フォルダ配下に wp-config-sample.php があるので、これをコピーして wp-config.php にリネームをします。

# cp -p wp-config-sample.php wp-config.php

wp-config.php の編集をします。

データベースに関する設定では、データベース名、ユーザー名、パスワードを設定します。MySQLにログインして作成したものです。その他はデフォルトのままでよいです。

認証用ユニークキーの設定では、任意の文字列を設定します。個人利用であれば何でも良いです。

Nignxの設定

NignxからWordPressを操作できるようにNginxのコンフィグファイルに server ディレクティブの設定をします。


server {
    listen       80;
    server_name  localhost;
    root         /var/www/html/wordpress;

    location / {
        index  index.php;
    }

    location ~* \.php$ {
        try_files $uri =404;
        fastcgi_split_path_info ^(.+\.php)(/.+)$;
        include fastcgi_params;
        fastcgi_index index.php;
        fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
        fastcgi_intercept_errors on;
        fastcgi_pass unix:/var/run/php/php7.4-fpm.sock;
    }
}

fastcgi_pass ディレクティブの設定はそれぞれの環境にあわせてください。Nignxを再起動します。

自動インストールの実施

ブラウザで以下のURLにアクセスします。

http://localhost/wp-admin/install.php

「ようこそ」の画面が表示されます。

必要情報の入力を行います。サイトのタイトル、ユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力します。ubuntuがローカルPCである場合は「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックはつけておきます。

「WordPressをインストール」をクリックします。インストールが始まり、終了すると「成功しました!」のメッセージが表示されます。

以下のURLからWordPressの管理画面(ダッシュボード)にログインができます。

http://localhost/wp-login.php

ubuntu24.04LTSにMySQL8.4をインストールしてみた。

ubuntu24.04LTSにMySQL8.4をインストールしてみました。その手順を記載しておきます。作業はrootユーザーで行っています。

まずはリポジトリの取得です。MySQLのダウンロードサイトから「MySQL APT Repository」をクリックします。

リポジトリのセットアップパッケージの「Ubuntu / Debian 」のダウンロードボタンを押下します。

ダウンロード画面になります。アカウントがなければ「No thanks, just start my download.」をクリックします。

ファイルがダウンロードされます。ダウンロードされたファイルは mysql-apt-config_0.8.33-1_all.deb というファイル名でした。リポジトリのインストールをします。

# apt install ./mysql-apt-config_0.8.33-1_all.deb

インストールの途中で「mysql-apt-config を設定しています」のダイアログが出ますので「OK」を選択してリターンキーを押下します。mysql-apt-config は追加でインストールされるパッケージのようです。

リポジトリのインストールができたらパッケージリストの更新をします。

# apt update

apt show でインストールされるMySQLのバージョンを確認しておきます。

# apt show mysql-server

現状(2025年3月)では Version: 8.4.4-1ubuntu24.04 がインストールされます。

それでは mysql-server のインストールをします。

# apt install mysql-server

インストールの途中でMySQLのrootユーザーのパスワードを聞かれますので、入力をします。再入力も求められます。

mysql-server のインストールが終わったらバージョンを確認してみます。

# mysql --version

問題なくインストールできていればバージョンが表示されます。

インストールされた時点でMySQLは起動しています。また自動起動もenabledとなっています。ubuntuではMySQLのサービス名は mysql なので(mysqldではない)statusの確認は以下で行います。

# systemctl status mysql

それではMySQLにログインしてデータベースの作成、ユーザーの作成を行います。

# mysql -u root -p
Enter password:
 :

パスワードは mysql-server をインストールした際に設定したrootのパスワードです。MySQLにログインするとプロンプトは mysql> という表示になります。

データベースの作成をします。

mysql> create database testdb;

testdb はデータベース名です。これは任意でつけることができます。作成したデータベースを確認しておきます。

mysql> show databases;

一覧に testdb が表示されます。

ユーザーを作成します。

mysql> create user ‘testuser’ identified by ‘xxxxx’;

testuser がユーザー名です。ユーザー名も任意でつけてください。xxxxx がパスワードです。

testuser が testdb を使用できるように権限を付与します。

mysql> grant all on testdb.* to ‘testuser’;

これで testuser で testdb データベースに表の作成などができるようになります。一度、MySQLから抜けます。

mysql> exit
Bye

testuser でMySQLにログインしなおします。

$ mysql -u testuser -p
Enter password:
 :

testdb を使用するようにします。

mysql> use testdb;

testuser には tetdb に対して権限を与えていますので表の作成が出来るようになっています。